他人と比べてしまうのが止まらないとき、試してほしい5つのこと
SNSを開くたびに、ため息をついてしまうことがある。
誰かの旅行写真、昇進の報告、おしゃれな部屋。「いいね」を押しながら、心のどこかで「なんで私はこうじゃないんだろう」って思ってしまう。
そういう経験、一度や二度じゃないんじゃないかな。
「比べることが癖になってる」「わかってるけど止められない」そんな自分に、ちょっとうんざりしていたりしないだろうか。
この記事は、そういう気持ちを抱えている人に向けて書いた。原因と、今日から試せることを、一緒に整理していこうと思う。
なぜ、人は比べてしまうのか
最初に言っておきたいのは、他人と比べること自体は、別に異常じゃないということ。
人間はもともと、集団の中で自分の立ち位置を確認しながら生きてきた生き物だ。「自分は周りと比べてどうなのか」を把握することは、生存戦略として脳に刷り込まれている。
比べてしまうのは、脳が正常に機能している証拠でもある。問題は、その比較がしんどい方向にばかり働くことなんですよね。
自己肯定感が下がっていく仕組み
比較が厄介なのは、無意識のうちに「自分の評価」を削り取っていくところにある。
SNSに流れてくるのは、基本的にキラキラした瞬間だけだ。旅行の写真はあっても、帰宅後の洗濯物の山は出てこない。昇進の報告はあっても、深夜まで悩んだ夜のことは書かれていない。
つまり、私たちは「他人のハイライト」と「自分の日常」を比べている。これじゃあ、勝てるわけがない。
それが積み重なると、「どうせ私なんて」という言葉が、心の中で自然と出てくるようになる。最初は小さな棘だったものが、いつの間にか自分への評価そのものになってしまう。
気づいたら「比べる前から、もう負けた気でいる」という状態になっていたりする。それが、自己肯定感が下がっていく流れだ。
① 「上を見る比較」から「過去の自分との比較」に切り替える
比べることをゼロにするのは、正直難しい。だったら、比べる相手を変えてしまおう。
「あの人はすごい」じゃなくて、「1ヶ月前の自分より、何か変わったか」を見てみる。
1ヶ月前より少し早起きできるようになった、苦手だったことに一歩踏み出せた、そんな小さな変化でいい。他人との比較と違って、過去の自分との比較には終わりがない。積み上げていける方向に、比較の矢印を向けてみてほしい。
② SNSとの距離を意識的に置く
比較の火種のほとんどは、SNSから来ていることが多い。
だからといって「見るのをやめろ」とは言わない。それが難しいのは、もう十分わかってるから。
でも、ちょっとした工夫はできる。朝起きてすぐのSNSチェックをやめてみる、通知をオフにしてみる、見る時間帯を決めてみる。全部やらなくていい。ひとつだけでも試してみると、じわじわ変わってくる感覚があると思う。
③ 比べる相手・見る情報を意識的に選ぶ
フォローしている人を、たまに見直してみることをおすすめしたい。
見るたびにしんどくなるアカウントを、ミュートやフォロー解除するのは、冷たい行為じゃない。自分の心を守るための、まっとうな選択だ。
「この人の投稿を見ると、なんか頑張れる気がする」という人だけが残るようになると、SNSの感触がじわっと変わってくる。情報の取捨選択は、思っているより大事なんですよね。
④ 自分の「好き」や「得意」にフォーカスする時間を作る
他人と比べてしまうのは、自分軸がぼんやりしているときに起きやすい。
「私は何が好きで、何が得意なんだろう」という問いに、すぐ答えられる状態でいると、他人のキラキラがそこまで刺さらなくなってくる。
好きな音楽をかける、料理をする、散歩に出る、なんでもいい。「これをやっているとき、私らしいな」と感じられることを、意識的に生活に組み込んでみてほしい。比較の隙間を、自分の好きなもので埋めていくイメージで。
⑤ 比べてしまった自分を、責めない
これが、一番大事なことかもしれない。
比べてしまったとき、「またやってしまった」「こんな自分、嫌だな」と自分を責める人は多い。でも、それは比較によるダメージに、自己批判というダメージを重ねているようなものだ。
比べてしまうのは、脳の仕組み上、ある程度仕方のないこと。「あ、また比べてた」と気づいたら、そっとスマホを置いて、深呼吸するくらいで十分だ。
自分に優しくできる人が、結果的に長く続けられる。
比べてしまう自分を、変えようとしなくていい。比べる方向と、比べた後の自分への接し方を、少しだけ変えてみる。それだけで、じわじわと気持ちが楽になっていくと思う。
今日からひとつだけ、試してみてね。
