“なんで私ばっかり”と思ったとき。それは、誰かに頼っていいサインだよ
「なんで私ばっかり」
そう思った瞬間、すぐに「こんなこと思っちゃいけない」って打ち消してしまったこと、ありませんか。
頑張っているのに報われない気がする。自分だけが損している気がする。そのモヤモヤを感じながらも、「ただのわがままかな」と自分を責めてしまう。
でも、その感情を責めなくていいんです。
「なんで私ばっかり」は、真面目な人ほど感じやすい
この感情が出てくる人には、ある共通点があります。
断れない。気がついたら自分だけ仕事が増えている。頼まれると「まあ、いっか」と引き受けてしまう。責任感が強くて、手を抜くことができない。
そういう人ほど、自然と「やる側」になっていくんですよね。
誰かが困っていたら助ける。誰かが大変そうだったら自分が動く。それ自体はとても素敵なことです。でも続けていると、ある日ふと気づく。「あれ、私ばっかりじゃないか」って。
その感情、みっともなくなんてない
「なんで私ばっかり」と感じることを、「心が狭い」とか「わがまま」だと思ってしまう人がいます。
でも違います。
それは、あなたがちゃんと頑張ってきた証拠です。何も頑張っていない人は、こういう感情を持ちません。全力で取り組んできたから、「釣り合っていない」と気づくんです。
感じること自体は、ごく自然なことです。責めなくていいんです。
「なんで私ばっかり」の正体は、「頼れていない」こと
少し立ち止まって考えてみてほしいのですが、「なんで私ばっかり」って感じているとき、誰かに頼れていましたか?
ほとんどの場合、答えはノーなんです。
一人で抱えすぎている。相談するのが申し訳なくて、つい「私がやればいいか」と思ってしまう。助けを求めることへの遠慮や罪悪感が、気づかないうちに積み重なっていく。
進化心理学者の石川幹人氏によると、人に頼れない人は「頼ったあとのこと」を考えすぎてしまうのだそう。迷惑をかけたくない、お返しできなかったらどうしよう、という「負債感」が人を頼ることを難しくさせているんだと言います。
→ 参考:人に頼れない性格。理由は、進化した「負債感」が原因!?(Oggi.jp)
でも、頼ることへの遠慮が強すぎると、結果的に「自分ばっかり」という状況を自分で作り出してしまうことになるんですよね。
人に頼ることは、迷惑じゃない
「頼ったら申し訳ない」「自分のことで手を煩わせたくない」そう思いすぎていませんか?
実は、頼られた側はそこまで嫌じゃないことが多いんです。むしろ、信頼されていると感じて嬉しかったり、役に立てることに喜びを感じる人も多い。
それに、少し弱いところを見せることで、関係が深まることもあります。「この人には話せる」と感じてもらえることで、相手もあなたに打ち明けやすくなる。頼ることはコミュニケーションでもあるんです。
以前、こんな記事も書きました。
→ 人に頼れない自分が嫌になるとき。「助けを求めること」を恐れなくなる考え方
一人で全部やろうとすることが「しっかりしている」ように見えるかもしれません。でも、誰の力も借りずに抱え込み続けることは、長い目で見ると自分を追い詰めていくことになる。
今日から試せる「小さく頼る」練習
いきなり大きなことを頼む必要はありません。
「ちょっといい?」のひとことでいい。「これ、一緒に確認してもらえる?」でいい。「正直、ちょっとしんどくて」と伝えるだけでもいい。
全部じゃなくていい。ひとつだけ、誰かに渡してみる。それだけで、肩の荷が少し軽くなることがあります。
うまく頼れないと感じているなら、こちらの記事も読んでみてください。
→ 「”大丈夫”って言ってしまう自分へ。本音を隠し続けることの、小さな代償」
まとめ
「なんで私ばっかり」と感じたとき、それはサボっているわけでも、心が狭いわけでもありません。
ただ、頑張りすぎていて、頼れていないだけ。
抱えすぎた荷物は、少しずつ誰かに分けていい。あなたが助けてきた誰かは、きっとあなたの荷物も持ってくれるから。
