“大丈夫”って言ってしまう自分へ。本音を隠し続けることの、小さな代償
「大丈夫?」
そう聞かれるたびに、気づけば「うん、大丈夫」と答えてしまう。
本当は全然大丈夫じゃないのに。胸の奥がじんわり重たいのに。なんで咄嗟に「大丈夫」って言ってしまうんだろう、と後から思うこと、ありませんか。
「あの人はいつも大丈夫」という誤解が生まれるまで
しんどいときほど、「大丈夫」と言ってしまう人がいます。
心配をかけたくない。弱い自分を見せたくない。それに、そもそも弱音を言葉にする習慣がなかったりする。
気がつけば周りから「あの人はいつもしっかりしてるよね」「何があっても大丈夫な人」というイメージが定着してしまう。
でもそれって、ちゃんと自分を見てもらえていない、ということでもあるんですよね。
本当は寂しい。本当は助けてほしい。なのに、誰もそれに気づいてくれない。当たり前です、「大丈夫」って言ってきたんだから。
「大丈夫」と言い続けることの、小さな代償
「大丈夫」を繰り返すうちに、じわじわと起きていくことがあります。
誰も助けようとしてくれない、という状況が続く。「あの人は一人でも平気」と思われているから、自然と気にかけてもらえる機会が減っていく。
それだけじゃなくて。
だんだん、自分自身が自分のしんどさに鈍感になっていく、というのも地味にしんどいところです。
「大丈夫?」「うん、大丈夫」を繰り返すうちに、本当に大丈夫なのかそうじゃないのか、自分でも分からなくなってしまう。感情に蓋をする癖がつくと、自分が今どんな気持ちなのかを感じ取ることすら、難しくなってくるんです。
「助けて」と言うのは、弱さじゃない
本音を出すことを怖いと感じる人は多いです。
「そんなことで落ち込んでるの?」と思われたら。重い人だと思われたら。引かれてしまったら。そういう不安が、ふとした瞬間に「大丈夫」を口から出させてしまう。
でも、少しだけ本音を話せた経験を思い出してみてください。
「実はちょっとしんどくて」って言ったとき、相手が「そっか、無理しないでね」って返してくれたこと、なかったですか。
完璧じゃない自分を見せることで、逆に関係が深まることがある。弱いところを少し見せることで、相手も「自分も弱くていいんだ」と感じて、お互いに楽になれることがある。
「助けて」と言えることは、弱さじゃなくて、自分と相手を信頼できるということです。
今日から試せる、小さな一歩
「じゃあ正直に話そう」と思っても、急には難しいですよね。いきなり全部話す必要はないです。
まずは「大丈夫」の代わりに、こんな言葉を試してみてください。
「うーん、ちょっとしんどいかも」
「まあ、なんとかやってる感じ」
「正直、あんまり大丈夫じゃないかも」
完全に打ち明けなくていい。ただ、「大丈夫じゃないかもしれない自分」を、少しだけ外に出してみる。それだけでいいんです。
話せる相手がいなければ、日記に書くだけでも十分です。誰かに話すことより先に、まず自分が自分のしんどさを認めてあげることが大事だから。
まとめ
「大丈夫」と言い続けてきたのは、誰かを思いやる気持ちがあったからで、それはあなたの優しさです。
でも、その優しさを自分自身にも向けてあげてほしい。
全部話さなくていい。解決策を求めなくていい。ただ「今、大丈夫じゃないかも」って、誰かに、あるいは自分に、そっと伝えてみるところから始めてみてください。
少しずつで大丈夫です。本当のことを話せる場所は、きっとあるから。
